天然住宅バンクは「住まい手、山林、作り手、環境・・・みなが幸せになることを目指す」というコンセプトを達成するために、支援を行っていきます。

  • 天然住宅バンクについて
  • 天然住宅について
  • コモンズの森をつくろう!
  • カーボンオフセット
  • 融資
  • 出資
  • 研究

皮むき間伐ツアー@くりこま 【2011.4.29~5.1】~その4~  2011.5.24  2011.5.24

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 皮むき間伐ツアー@くりこま 【2011.4.29~5.1】~その4~
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Share on FriendFeed

皮むき間伐ツアー@くりこま 【2011.4.29~5.1】~その4~

【3日目】

早くも最終日です。

最終日の朝、6時半より名大の高野先生によるワークショップがありました。

森に入って、森の声に耳をすませるワーク。

これが大好評。

ハマった、という方多数。起きれなかった!という方多数・・・。

今日は帰りの渋滞も見越して、早めに栗駒を出なければなりません。

荷物もまとめないといけないということで、朝の準備も少々急ぎ気味。

朝ごはんを食べたら、昼食となるおにぎりを作ります。

ここまでくると、もはやスタッフも参加者の境はありません!

女性陣が中心となりおにぎりを大量生産。

もちろん、スタッフも参加者も関係なく、みんな焦っていただきました!(よっ、参加型ツアー!)

昼食の準備ができると、バスに乗り込み、栗駒木材へ向かいます。

エコラの家とはお別れ。名残惜しいです。

今日のプログラムは、栗駒木材で製材所見学です。

バスに揺られること約40分。

栗駒木材に到着すると、まずは、代表菅原さんからご挨拶。

 

挨拶が終わると、ここから3班に分かれて、栗駒木材の見学です。

栗駒を歩き出すといたるところに、こんなものが。

 

これはてんつくマンのひまわりプロジェクトに使う鉢なんだそう。

てんつくマンは、今回のひまわりプロジェクトにむけて、鉢を大量に栗駒木材に発注してくれています!

最初、てんつくマンは、見積もりをもらったときに「高い!」といって、栗駒に直談判に来たそうです。ところが、大場さんと話して、「なんてええ人なんや!」ということで、発注額はそのままに、3倍の発注をしてくれました!(てんつくマンもいい人だ!) 

まずは、机やカウンターテーブルなどに使える無垢板がたくさん並ぶコーナーへ。

ここでは、実際に無垢板を選んで購入することもできます。

綺麗な木目、珍しい柄、さまざまな種類の木が並べられています。

「こういう木が欲しい!と言って探して買うとどうしても高くなっちゃうでしょ?だから、うちは綺麗な木材はこうやって展示して、木と出会った人に買ってもらうんです。だから他より全然安いんですよ!」

 確かに東京で買ったら何倍もしそうな木がたくさん。

ここでは、木だけが人に合わせるのではなく、木と人との‘出会い’を大切にしているんです。

 

木材を木酢液に浸す機材。

木酢液には防虫効果があるので、余計な薬剤に浸けなくても済みます。

「木材は、無理やり変形させられて、くっつけられて、薬剤につけられて、人間の都合のいい形にされちゃってるんです。それじゃ木がかわいそうですよ。もっと木の良さを活かしてあげないと。」

大場さんはいつも、木や山に対する思いを篤く、それでいて穏やかに、笑顔で語ってくれます。

「僕は山で生きたいんですよ。ここがだめになったら、山で働けなっちゃうでしょ?僕山以外で働きたくないですよ~」

確かに、大場さんには山が一番似合います。

 

栗駒では木材を端から端まで、使います。

 木屑はチップにして、乾燥させます。

手作りの乾燥室です。

「普通の乾燥室は、暖房で一気に乾かすんだけど、僕らはお金がないから」

ビニールハウスにチップを寝かせておくだけ。

でも中はあったかくて、チップも十分に乾燥します。

 

木のいいにおいがします。薬品など何も使っていないので、子供が遊んでも大丈夫!

 このチップが、ペレットになります。

ドッグフードくらいの大きさです。

ペレットストーブに使えます。

とても暖かく、費用対効果抜群です。オススメ商品。

これが、チップをペレットにする機械です!

この、チップを固めてペレットにする部分が大変高額だそう。

その他の部分は栗駒さんの手作りです!よく見ると木でできてます。

 そういえば、先ほどのこの大きい建屋も手作りでした。(右手前に写っている柱はでっかい木です!)

 

そういえば!BBQをしたところも、もともと屋根がありませんでしたが、雨が降ってきたので、栗駒の方が即席で屋根を作ってくれました・・・

お金をかけず、手間をかける。

さりげない素振りが、確かな技術に裏打ちされています。(イケメン!)

それから、栗駒木材を歩くと、至る所ところで力強いスローガンが掲げられています。

「やればできる!」

大きい倉庫の入り口付近、普通であれば「栗駒木材株式会社(ロゴ!)」と書いてありそうな看板に「やればできるんだ!」と書いてあります。

経験則から導き出された、確かな真実なのかもしれません。

さて、一通り製材所内を見て回り、最後はみんなで伐採した材を実際に製材してもらます!

製材する木は3本!

1番、レフト。皮をむかずに伐採した木

2番、セカンド。皮むき間伐してある木

3番、ショート。皮むき間伐してある木(奈良さんが執拗に私が切ったとアピールしています)

まだ切られていない木を、ひとつづつ持ち上げてみると、やはり1番の選手が一番重い。

木材が、厳かな機械に設置されます。

栗駒木材の社員が2人掛かりで機械を操縦します。

刃が回転し、丸みのある面が削られ、木が角材になっていきます。

 

固唾を呑んで、見守ります。

かなり迫力のある仕事です。

機械の近くには、実際に使っている刃のスペアがあります。博物館で見るサメの歯のよう。でかい。

さて、製材の済んだ木材が3本並べられました。それぞれ含水率を機械で測定します。

木材の皆さん、心なしか先ほどより艶っぽい表情を浮かべ、測定器を見つめています。

大場さんが測定します。

1番、125%

2番、100%

3番、65%

なんと、皮むきしてない木の半分になっているものもありました!

個体差はあるものの、やはり、皮むき間伐をした材は間違いなく乾いている!

これなら、乾燥期間を短縮できそうです。

奈良さんは「私が切ったやつが一番優秀だ!」と自慢していました。

まるで、わが子を自慢するよう。

そうです、このころには皆の木を見つめる目は、もはや母の、父の、それになっています。

これからこの子が、東京の大学にいって、立派な企業に就職、かわいい奥さんをもらって・・・巣立つわが子を見て、そんな思いにふけっているのでしょう、きっと。

うれしくも切ない、栗駒の人たちの気持ちも少し体験できました。

そんなこんなで、皮むきの有効性が証明されたところで、無事全日程終了!(ぱちぱち)

早いもので、あとは焦って帰るだけです!(3日目短い!)

思い返せば、長いようで短い、楽しいようでハードな、そして間違いなくすばらしいツアーになりました。

皆さんのおかげです。

最後に、記念写真を撮り、バス組みと、新幹線組みに分かれ(ボランティア組みも多数)、それぞれ帰路につきます。

このブログもそろそろ終盤です。締め方がわかりません・・・・

いやしかし、あれですね~。(無理やり!)

テレビをつければ日本中が「東北がんばれ!」と応援しています。

日本人であれば少なからず持っている思いでしょう。すばらしいことです。

今回のツアーも、もちろんその目的もありました。

でも、震災後でも栗駒は元気で、逆に僕はそれを見て、元気をもらいました。 

東北には再生する力があります。

「今、僕たちにできることは?」これも同時に持つ思いです。

確かに助けは必要です。でも、こちらから物資を届ける、そういう段階ではないようです。

今、一番必要なのは、震災前以上に、東北に頼っていくことなのではないかと思います。

大場さんは言います。「今こそ、家をどんどん売ってほしいですよ~。」

東京の産業で再生するのではなく、東北ならではの産業で再生すること。それこそ重要なのだと思います。

これまで、地方では多くのことを東京で決められ、東京仕立ての仕組みを採用せざるを得ませんでした。

でもこれからは、地方に頼ることで、地方が活性化し、さらには地方から発信できるようになればいい。

それが実現できれば、東北再生の道も、さらには日本再生の道も開けてくるのではないでしょうか。(それこそ、天然住宅が目指す未来です!)

ピンチはチャンスです!

これを期に、東北から日本を元気にできる。

そんな可能性を感じられたことは、このツアーの大きな財産でしょう。

ツアーをやれてよかった。

 ‘不謹慎’と言って、何も行動しないよりも、何でもいいから行動すること。

それが大事だったんですね!

・・・・見事に締まりましたね。

というわけで、本当に色々とご協力いただいた栗駒の皆さん、

また、自主的に手伝ってくれた参加者の皆さん、

こんなに楽しいツアーになったのは皆さんのおかげでした!

本当にありがとうございました!

次回皮むき間伐ツアーに乞うご期待!